はじめに:あの頃、教室は二つの勢力に分かれていた
1980年代から90年代にかけて、小学生男子のアイデンティティを峻別する残酷なまでの「踏み絵」が存在しました。
それは、毎月15日頃に「月刊コロコロコミック(コロコロ)」を手に取るか、あるいは「コミックボンボン(ボンボン)」を選ぶか。
この選択は、単なる趣味の範疇を超え、放課後の勢力図を左右する重大な宣言だったのです。
1977年に「児童誌のルネサンス」として誕生したコロコロに対し、1981年、講談社が放った追撃の刺客・ボンボン。
ここから20年以上にわたる熾烈なシェア争いの幕が上がりました。
2. 【衝撃の戦略差】「クラスの人気者」と「こだわり派のサブカル少年」
両誌が取った戦略は、驚くほど対照的でした。それはまさに「マジョリティ」と「ニッチ」の戦いだったゾイ!
| 特徴 | 月刊コロコロコミック | コミックボンボン |
| 立ち位置 | メジャー路線の「王道」 | 背伸びしたくなる「アナーキー」 |
| 個人的な思い出の漫画 | ドラえもん、スーパーマリオくん、ポケモン、星のカービィ、爆球連発!!スーパービーダマン、超早スピナー、グランダー武蔵、うちゅう人田中太郎 | メダロット、騎士ガンダム、がんばれゴエモン、サイボーグクロちゃん、ボンバーマン、王ドロボウJIN、ロックマンX |
| 読者像 | クラスの人気者 | こだわり派のサブカル少年 |
コロコロが「誰もが笑える下ネタと最新ホビー」でマジョリティを掴む一方、ボンボンはプラモデルの改造記事やロボットアニメのコミカライズなど、より「尖った」感性で少年たちの心を揺さぶったんだ!
3. 【最強コンテンツの激突】ミニ四駆・ vs ガンプラ・SDガンダム
両誌の激突を象徴するのは、紙面と連動した「独占的キラーコンテンツ」の熱狂でした。
コロコロの武器:流行を創造する「嗅覚」
- 『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』が生んだミニ四駆ブーム
- 『超速スピナー』で憧れるハイパーヨーヨー!店でレベル認定
- 「爆球連発!!スーパービーダマン」で締め打ちしすぎて指負傷
- 今や世界最強コンテンツ ポケモンを独占!
ボンボンの武器:重厚な「技術力」とガンダム
- 社会現象となった「ガンプラ」情報の独占
- BB戦士、SDガンダム、カードダス
- 男のロマンだらけスーパーロボット大戦
- メダルとパーツの組み合わせが楽しすぎる「メダロット」
- 最強のアクションゲームのロックマンX!
コロコロが「誰もが参加できる手軽な熱狂」を提供し、ビジネスとして一歩先を走っていたのに対し、ボンボンは少年たちの「職人魂」をダイレクトに刺激していたんだ。
4. 【下ネタの境界線】「学級王とヤマザキ」と「頑張れゴエモン」
児童誌の様式美である「下ネタ」にも、両誌の矜持が表れていました。
コロコロ:『学級王ヤマザキ』
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「プー助」というパワーワード: ヤマザキの相棒、あの「空飛ぶウンチ」のプー助。今思えばとんでもない設定だけど、当時はあれが画面(や誌面)に出るだけでクラス中が大爆笑だったんだゾイwww
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圧倒的なハイテンション: 樫本学ヴ先生の描く、あの「血管が切れそうなほどの絶叫顔」と「過激なアクション」。おぼっちゃまくんが「言語の革命」なら、ヤマザキは「勢いの暴力」だったゾイ!
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主題歌「ヤマザキ一番!」: あの歌、今でもサビを完璧に歌える30代は多いはずだ。運動会や遠足のバスの中で合唱した記憶が蘇る……。
ボンボン:『がんばれゴエモン』のヤエちゃん
- 帯ひろ志先生版(ボンボン): 少し大人っぽくてセクシーな描写もあり、当時のボンボンっ子たちの情熱を加速させていたw
- 人魚変化(マーメイド)の衝撃: 『ネオ桃山幕府のおどり』などで見せた人魚姿。水中移動が楽になる実用性はもちろん、あのビジュアルにドキドキして、無駄に水中に留まった記憶があるヤツは正直に手を挙げるんだ
5. 【知られざる職人魂】ボンボンの「技術」とコロコロの「物語」
大人になって気づくのは、当時のクリエイターたちの「本気度」だゾイ。
特に語り継ぎたいのが、コロコロで連載された橋口たかし氏の『超速スピナー』。
暗いトンネルの中で主人公がボードに寝そべりながら「ダブルループ」を繰り出すあの圧倒的な描写力……
もはや児童誌の枠を超えた本格スポーツドラマだったんだ!
あと、霧崎マイの可愛さは神です!
6. 結び:僕たちは「少年ジャンプ」へと卒業していった
やがて高学年になり、僕たちは「週刊少年ジャンプ」へとシフトしていきました。
それは一種の通過儀礼でしたが、コロコロやボンボンで培った「何かに熱狂する力」は、今の僕たちの骨格になっているはずだ。
現在はコロコロが「絶対王者」として君臨していますが、かつて唯一その座を脅かしたボンボンとの激闘があったからこそ、今の豊かなホビー文化があるんだ。
「放課後の教室、あなたが夢中でページをめくったのは、どちらの雑誌だった?w」
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