ゲーム

『わんぱくこぞう』という名の聖域。1989年生まれを狂わせた「あの看板」のドキドキ感は異常。

1. 遠くに見える「あの看板」は希望の光だった

1989年前後生まれの俺たちにとって、放課後のチャイムは「聖戦」の合図だった。

チャリにまたがり、俺たちが全力でペダルを漕いで目指した場所。

それが、伝説の中古ゲームショップ『わんぱくこぞう』だ。

パケ死の亡霊
パケ死の亡霊
あの看板が見えた瞬間のドキドキ感は異常

今の時代、ゲームはスマホでポチれば一瞬でダウンロードできる。

だが、あの頃の俺たちは、500円玉数枚を握りしめ、実物の中古ソフトを求めて三千里(隣町)を走ったのだ。

2. 独特の「わんぱく臭」と、剥がれないシール

店内に一歩足を踏み入れると、そこには独特の「匂い」があった。

古い紙(攻略本)の匂いと、プラスチックが少し焼けたような匂い。

そして、誰が持ち込んだかわからない「生活臭」が混ざった、あの不思議な空間。

『わんぱくこぞう』あるあるを挙げるなら、これを外すわけにはいかない。

わんぱくこぞう の思い出

・「わんぱく」のロゴ入りビニール袋: 買ったソフトを入れてもらう、あの安っぽい袋。中身が透けて見えるのが、たまらなく誇らしかった。

・絶対に剥がれない値札シール: ソフトの裏側にガッツリ貼られた「わんぱく」の値札。無理に剥がそうとして、カセットのラベルまでベリッといってしまい、泣きながらセロハンテープで補強するまでがセットだ。

3. 試遊台という名の「1P専用・聖域」

店内に1台だけ設置された試遊台。あれは俺たちにとっての「ショールーム」だった。

最新ソフトを無料で遊べる夢の装置だが、そこには常に「試遊台のヌシ」が君臨していた。

あの日の思い出

  1. ヌシ(だいたい他校の少し怖い先輩)がずっと『スマブラ』をやっていて、一向に代わってくれない。

  2. 後ろで「順番待ちですよ」というオーラを出すが、完全に無視される。

  3. 仕方なく横でプレイ画面をじっと見つめ、脳内で自分がプレイしているシミュレーションを行う。

結局、一度も触れずに店を後にすることも珍しくなかった。

それでも、あの画面を見ているだけで、俺たちの放課後は満たされていたのだ。

4. 攻略本の「立ち読み」で培った記憶力

お金がない俺たちは、攻略本を「買う」のではなく「覚える」しかなかった。

『FF』や『ドラクエ』の分厚い攻略本を、店員さんの視線を盗みながら必死にめくる。

「隠しダンジョンの行き方は……よし、覚えた!」

そう思って家に帰った瞬間、記憶はパケ死した時のように綺麗さっぱり消えている。

結局、翌日また『わんぱくこぞう』へ向かうことになるのだ。

パケ死の亡霊
パケ死の亡霊
裏技だけ集めた辞書なみに厚い本も好きだったなぁ~

5.現在、わんぱくこぞうの今どこに?

結論から言うと、残念ながら運営会社としての「わんぱくこぞう」は、すでにこの世から「成仏」してしまっているようだ…

悲しい現実ですが、2026年現在の状況を整理してお伝えします。

1. 運営会社(アクト)の末路

かつて岡山県に本社を置き、全国に数百店舗を展開していた「株式会社アクト」ですが、時代の波(ダウンロード版の普及やスマホゲーの台頭)には勝てず、2010年代に別の会社に吸収合併されたり、事業譲渡されたりしました。

2. 現在、お店はどうなってる?

実は、完全に消滅したわけではなく、以下のような道を辿りました。

  • 「TVパニック」や「ファミコンショップ桃太郎」と合流: 同じグループだった店舗同士が統合されましたが、その後、多くが「ゲオ(GEO)」や「ブックオフ」に飲み込まれたり、閉店したりしました。

  • 生き残った店舗は「超レア」: フランチャイズ契約の関係で、地方のロードサイドなどに名前だけ「わんぱくこぞう」として残っている店舗が奇跡的に存在する可能性はゼロではありませんが、絶滅危惧種みたい…

まとめ:俺たちの「放課後」は、あの店で形成された

今や、ほとんどの『わんぱくこぞう』は姿を消してしまった。

だが、あの看板の下でお年玉でゲームを買って、友達と遊びまくった記憶は、アラフォーになった今も俺たちの血肉となっている。

パケ死の亡霊
パケ死の亡霊
大人になって、最新のPS5を買う財力は手に入れた。でも、あの袋を抱えて自転車で爆走した時のワクワク感だけは、いくら課金しても手に入らない

動画でも「1989年生まれの放課後」を放送中だ!

記事で語り尽くせなかった「放課後の空気感」を動画でお届け中!1989年生まれの同志諸君、チャンネル登録して一緒に盛り上がろうぜ!

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